【認知症の方のその人らしさ???】

昔の経験した出来事です。

認知症の利用者様。

不安でとにかく施設内を歩かれる。

当時の私はまだ未熟で、

どうしたら徘徊が止められるのかというマイナス視点で、大学病院の尊敬する神経内科の医師にかかった。

CTでは側頭葉の海馬はやせ細り、前頭葉の萎縮までおこしていた。アルツハイマー型認知症の中期。

医師にたずねると、

「歩けるっていいですね、いずれアルツハイマー末期になると歩けなくなるのだから。今出来ることどう活かすか?」って。

それが介護だって、視点を変えていただき、強みに視点をあててくれた。なんでこうなのって?悩んでて、だれ視点よ??

介護スタッフには、アルツハイマー型認知症の病態生理から伝え、今の現状、そして今後のことを伝える。

プラスへの視点でのスイッチの変換で、一気にアイデアが出る。

危なくないように歩ける環境にしよう。

不安でないように、側に私たちがいるよというオーラを出そう。どんな声かけがいいかな?どう工夫ができるか?なんて、

結局みんなで一団となって取り組んだら、

ひたすら迷い歩くのが落ち着いてこられ、

次の悩みへと突入。

カーテンをちぎる。壁紙をはがす。

また医師に相談。

「いいよね、手先が器用なんだろうね。これもまたこの方の出来ることなんだよね。でもこの利用者様をどうにかしようと思ってきたんでしょう?いい施設だよね」

なんて、また先生乗せ上手(^_^;)

また、脳のプラスのスイッチを変換し、

スタッフに呼びかけました。

「家でいらない服などの古着とかあつめたい」

古着をあつめ提供。

ずっと利用者様はその糸をほどいたり、やぶったり楽しそうにしていて。

いつのまにか、満たされたのか認知症が進んだのか落ち着いてその行動をやめてしまった。

きちんと病気や今の状態を知る。

また、出来ることに着目する。

基本!!

つい、私たちは出来ないこと、

そして危ないからとストップしようとしたり、自分たち都合にしてしまう。

でも、今出来ること、強みや好きなことに着目することが大切!!

というか、

認知症とか関係なくない?

人として。

ふと、思い出した出来事でした!!

吉井雅之氏【習慣が10割】出版記念講演in北九州

ナニワのメンターこと

ナニメンが北九州に来る!!

人生のドン底から這い上がったのは、それは…誰でもできる簡単なことを続けたから~

ナニメン(吉井雅之氏)から教わって実行してから、人生の転機になった!!

無理をせずクセをつける。

たった1ミリの成功体験、

スモールステップが凄いことに!!

3月30日北九州小倉にて、

吉井雅之さん

【習慣が10割】出版記念講演in北九州

平成31年3月30日土曜日

13:00~16:00(受付開始時間12:30)

場所:神理会館

(北九州市小倉南区徳力5-10-11

モノレール徳力嵐山口徒歩3分)

50台駐車場有り

参加料:3,000円(書籍代込み)

講演会後、小倉駅周辺で懇親会あり。

https://www.facebook.com/events/2200992593449583/?ti=icl

変わるコツがわかる!!

私は、これで変わりました★

素直に実践!!

イベントページの参加表明するだけでなく↓

申し込みはここから、ポチッと↓

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdzatGGZzQhCYP64r00CIiXa77me9DRahzW-L33YU3LqzSd4A/alreadyresponded

ファックスでの申し込み

合同会社PLS

093-693-7776

メール申し込み

peacelovesmileochiume@gmail.com

になります。

名前と電話番号

懇親会の参加の有無も記載してください。

主催合同会社PLS

梅原一浩 落水洋介

吉井雅之[ヨシイマサシ]

No.1習慣形成コンサルタント。1958年神戸市生まれ。マイナス思考で生きてきた自分に嫌気がさし、100%諦めムードだったある日、「習慣がすべてを決めている」という言葉に出会い、もう一度だけやり直してみようと、ガソリンスタンドでアルバイトを始める。32歳にして自身の成長のため、数多くの能力開発セミナーに参加。その後、石油関連企業を中心に人材教育業務に従事。2005年「人生の成果を一人ひとりが創り出せるお手伝いを志事とする」コンサルティング会社、有限会社シンプルタスクを設立。以後、日本の大人を元気にする塾「喜働力塾」を札幌、東京、名古屋、大阪で開催!!

詳しくは↓

プロフィール

東洋経済オンライン掲載↓

https://toyokeizai.net/articles/-/259120

【心不全の緩和ケアACP】

ガンの末期、老衰の末期、そして心不全の末期いずれにしても大切なのは、もしもの話し合う過程。

心不全とは心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、命を縮める病気です。(学会の一般向け説明)

昨日、JCHO九州病院の循環器の鬼塚健先生と認定看護師の櫻井栄子さんの研修に参加させていただきました。

2017年改訂版

急性慢性心不全診療ガイドライン↓

http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2017_tsutsui_h.pdf

心不全とは、心臓のポンプ機能が低下するために全身に十分な酸素が送れず、全身の血流が滞るため、その結果として身体にさまざまな症状がでてきます。

心不全のおもな症状として、「息が切れる」「少し動いただけでも疲れる」「体がむくみやすい」などがあげられます。

心不全は徐々に悪化し、突然悪化することもあり、話すことができなくなったり、命を落とすこともありえます。

症状が落ち着いても、心臓の機能は良くなるのではなく、一方方向に悪くなることを自覚することが大切。

そのために、意思決定のための支援として早めに話し合うこと。

真ん中が心不全の経過。

鬼塚先生に話を聞いて、ハッとさせられました。

一方方向に悪くなるということと。

きちんと早期から急に悪化した時のことを考えておく必要があるということ。

最後苦しんで亡くなったり、急に心の準備をせぬままお別れにならないように。

【緩和ケア】といえば、日本では、ガンの末期のイメージがあると思いますが、全世界では循環器(心臓の病気など)の緩和ケアがニーズとしてあげられているそうです。

ガンの告知は多くの場合、わかった時点で話し合いをしたり予測して計画を立てます。

しかし心不全に対してはどうか?

私たち施設看護でも、高齢者の看取りに対しては自然に命を苦しまずに全うする支援をと頑張ってますが、

心不全の方に対しては、最近まで早めに病態をしっかりとらえて話し合ったり連携をとったり充分なアプローチが出来てなかったと反省点もあります。

最近も、心不全の利用者様がいて、

足のむくみから、全身にむくみがひどくなり、声が枯れてきました。

精神的に不安定なので、医師とご家族と施設のものと話し合い、入院せず施設(在宅)でできるだけの治療をと始めています。

施設の中でも往診で、今まで高齢だから仕方がないねと言われていた医師も考えてくださり、強心剤と利尿剤を使用することで、むくみが減ってきてます。

血液検査でBNPの検査をするのも、一つの指標になっています。(採血するだけでわかります)

そういう診断があるからこそ、ご本人やご家族へのアプローチが出来る。

アドバンス・ケア・プランニングとは、悪くなってしまったときや万一のときに備えて、あらかじめ考えをまとめて準備しておくことを言います。

がんなどでは告知されると多くの人がそうした場合について考え、医師や家族に自分の意思を伝えますが、心不全の場合には、徐々に悪くなっていくので、今までそのことを考える人があまりいませんでした。

しかし、心不全は突然悪化することもあり、話すことができなくなったり、命を落とすこともありえます。

生活の中で、きちんとした知識を医療チームから得て、私たち介護側も利用者様の変化を捉え 医療側に発信する必要があるのだと勉強になりました。

心不全の原因となる病気はさまざまで、心筋梗塞、弁膜症、高血圧による心肥大、さらに不整脈などがあり、その他心筋症や肺高血圧症と、その原因は多岐にわたります。

糖尿病や、睡眠時無呼吸症候群も心不全を引き起こす危険因子となります。

また、乱れた生活習慣や肥満、加齢、飲酒、喫煙、過労、ストレスなども危険因子としてあげられます。

【痛みがないのが救い】

末期ガンのAさん。

ご家族と話をして、痛み苦しみがなければここでと希望され、ご本人も一度入院したが帰りたいと戻ってこられました。

いつも施設長と相談員が丁寧に心をくみ取りながら、家族支援をしてくださいます。

数週間前、夜間、39度代になり、酸素が80%代とナースオンコール(施設は介護職員しか夜勤をしていないので、看護師は電話で対応判断)あり。

駆けつけて、肺炎が気になるので、肺の音もしっかり聴く。肺音はきれいで、全身問題なく、腫瘍熱か?脱水熱か?

しかし発熱中でも、「あんか」は生活の習慣で外すのは嫌、アイスノンは冷たいのでせんでいい(冷やすのも本人が気持ちいいかどうかの判断なので意味がないし)ご本人がいいように過ごすのがよい。

あんか足元におきますね。

介護職員(支援員)と

布団で熱がこもるので、寝具を一度とって熱を逃し、身体を整えてまた、寝具をかぶせる。

あらかじめの解熱鎮痛剤カロナールの指示あるので、服用するか本人に確認。「うん飲むよ」わかったと。水分は飲みたいというので、冷えたポカリスエットで介助使用し様子見る。

しばらく手を握り落ち着いたかなと思ったら、「トイレにいく」っと、フラフラするので体重は軽く支えながら、ベッドサイドのポータブルに座り、用を足す。スッキリした。

そして、またベッドへ。

落ち着いた時に、

「来てくれてありがとね。もういいよ、お帰り」夜中の2時ぐらい。

朝また来ますねと私。

酸素は低くてもする方が苦痛なので、しない。

あらかじめ医師には、きつくなければと酸素はしなくてもよいと確認済み。

医師には先に包括的指示をもらっている。

介護職員(支援員)も不安なので、一つ一つ説明。私たちは、職員のためにもしっかり駆けつける意味があり、何かあったら電話してね。来るから。

食事に関して、

食べたいものは?

魚の煮付けと

魚の塩焼きと、

魚の….。本当に魚好きねと笑うとAさんも笑う。

魚はご馳走と言われていたAさん。

ご家族がもってこられた果物類も好物。

ご家族もあれがいいか、これがいいかと悩みながら買ってこられ。

美空ひばりの曲を流しながら、

よく歌ったよと。あの時は楽しかった。

60代は沢山カラオケや踊りや、

旅行を近所の気の合う人と楽しんだと、

写真を見せてもらいながら話したっけ。

うつらうつらしながら、

心配ないですよ。皆んなすぐ来てくれる。

排泄は、つい最近まで自分でトイレにいくと倒れかけそうになりながらも、おトイレでしていたけど、力がなくってきた。

お風呂は、ご本人にたずねて入ると。

入った後はぐったりされる方が多いけど、スッキリとした表情。気持ちよかったと。

起きたいと車椅子で皆んながいるホールへ。

バイタルは、体温37度代、血圧は100~130代、脈拍90代 酸素飽和度は88% 呼吸数32~34回/分。肺の空気の入りも浅くなりつつある。

最近、

飲み込みが心配になってきてるので、

歯科医に診てもらって、

ヘルパーも支援員も、栄養士も相談員も看護師もまなぶ。

口腔ケア、食事の提供の仕方の確認。

頭の角度。誤嚥しないように姿勢は大事。

食事前後は口腔ケア。

看取り時期は必ず歯科医に関わってもらおうと相談員と話す。

その都度、のどが渇くみたいで、「水ちょうだい」と。

呼吸も回数が増え、肺への空気の入る量も減ってきている。

飲み込む時は呼吸を止めているので、一気に飲むと苦しいので、一口ずつこっくんと飲み込みを確認しながら提供しましょう。

この時期は、大きく体位は変えなくてよいよ、マトレスとベッドを変えてる。

呼吸を楽に身体を楽に、

ほんの少しの除圧で苦しくないように。

グローブで背抜きしたり、

服のシワ伸ばしもしましょう。

クッション入れた後、最後は身体を優しくなじませて。

ポジショニング表の更新。

看取り期は、

細かな変化で日々ケアの内容が変わってくる。ふせんで変わったらケア表を更新。

関わるスタッフは多職種。ひとりではない。

一つ一つをわかりやすく、伝える工夫が必要。写真や動画をみんなでとり、確認することから。ポイントのマニュアル作成。

看取り期に携わると、日々チームになってきてる一体感があります。

みんなのそれぞれの案が出てきたり。気づきを伝えあったり。いい感じ。

感謝しかないですね。

Aさん、そろそろお迎えの時期になってきています。

【本気で変わりたいと思ってますか?】

変わりたいと言いつつ、

変わろうと思っていないか、

本気で変わろうとしていないか。

勉強会や講義、またプラスのセミナーにいく、本を読む。その場は勉強になったとか、一瞬だけ日常で努力をしてみたけどとか。

知っただけでは変われない。

その時は学んだつもりになっていたり、スゴイ人と出会って気持ちが良くなって、出来たつもりになる。

知ると出来るということは違う。

わたしは、変わらないでいいとか、その場が楽しければよいと思う人はそれでよいと思う。人それぞれだし。

でも、変わりたいと願い、

これだけ勉強しても、

人生はプラスに向かっていかないし、

なぜだろう?と悩んでいる人がいるのも

現実。

生きづらさを感じている人もいます。

まぁ、辛口にいうと、

根本的にその方の内面の問題だったり過去に問題があったり、

自分のプライドを守ろうとしていたり、

自分を見つめてなかったり。

そもそも、変わろうと思っていなかったり。

昔のわたしはそうだった。

上手くいかず空回り。

私もマイナスダメダメ人間でした。

自分の苦しみから解放されたい。そして、同じように苦しんでいる人がいるなら少しでも人のためになりたい。

そう思った時、

まず、私はすることを決めました。

(決断する)

勉強会にいったり、本を読んだりして、

その中の一つを実行すると決める。

ひたすら実行。

スモールステップ(クセづけ)

いいところ探しを続ける。毎日一行だけ書いていく。

毎朝、よっしゃ!!と起きる。

いつも返事は0.2秒

必ず、利用者様と触れる時目線を合わせる。

名前を呼んで、声かける。

高齢者にあわしたスローな話し方。

姿勢ケアのポジショニング学んだ時は、利用者様の枕の位置をまず気をつけることから。

ポジショニングを対象者を決めて、毎日自分がする。

ムカっとしたことがあったら、何秒か数える。

そして、何かあった時には人のせいにせず、自分がどうだったか考える。

やり続けるだけで、くせついて変わってくる。

私は怠け癖があるので、日々プラスにもっていくために、本を毎日一行でも読む。(最近は電子書籍も活用)

音声を聞く。youtubeを一つでも見る。

音声ならヒマラヤおすすめ!!

(毎日、山崎拓巳さんや池田貴将さんの音声を聞いてる)

なーんだそんなことって。

大きなことより、一ミリの成長を繰り返す。

その一ミリの成功体験がやる気になり、

幸せへと向かっていく。

習慣になってクセになっていく。

プラスの脳に変えていく。

自分と未来は変えられる。

あっ、落水洋介くんの

前向きは技術ね。

あー。非常にもったいない。

変われない人なんていないのに。

ナニメン(吉井雅之)師匠から教わって実行してから、人生の転機になった!!

おすすめ本

【穏やかな看取り】

Aさんが息を引き取りました。

12年私どもの施設(養護.特養)に入所していました。入所してから日常、そして最後まで嫌なことは嫌だと自分で意思表示できる方でした。

養護の周りの利用者様もスタッフも共に生活の上で理解していたこともあり、本当の馴染みの中でそれこそACPに基づいた最後になったのではと思います。

1月中旬、朝ぐったりとして右側に傾いて力がないご利用者様のAさん。

まさか?脳血管障害か?と嘱託医に相談し基幹病院に救急搬送。

結果、誤嚥性肺炎。いつもご自分でお食事されていた利用者様。考えてもなかった病名。

本人が動かれるため、脳の精密検査が出来ず、入院中治療しながら、今後を模索。

肺炎が治っても、食事が食べれられない。

ST(言語聴覚士)が介入しても嚥下の反応がない。

経管栄養(管を入れる)にするか?

生活相談員が入院している病院から連絡もがあり、でもまだ施設に帰ったら食べられるかもしれない。この方の背景を考えながらの相談あり。

ご家族と疎遠の方で施設に託されている命。

病院にケアマネと相談員と一緒に行き話し合い。

肺炎は治ったものの、点滴を3本行き痰の量も多い。吸引を嫌がり鼻出血。

連携室のナースに施設に連れて帰るため、点滴の量を減らしてほしい旨を話す。わかりました医師に伝えますとの返事。

施設は、夜間介護職員しかいない。喀痰吸引できる介護スタッフも少ない。

そして、施設に帰って食べられるようにするためには、身体の水分をとらないと食事も喉に通らない。

退院する一週間で点滴の量を減らし(できれば中止)、施設の馴染みの場所で食べる準備をするための病院へのお願い。

食べられないかもしれないけど少しでも食べ、痰を取り苦しまない援助へ、欲を言うと普通の生活へ。

入院中の看護師からは、食べると危険ですから難しいですといわれました😅

退院時、点滴は3本から2本に減量していたが、痰の量が思ったより多い。

この痩せた身体にこれだけ水分がまだ溜まっているのかとと思うくらい。

夜間は、夜勤しているスタッフの間に資格を持っている介護職員がいた時はしていただき、いない場合はオンコールで看護師を呼ぶこと。

口腔ケアの徹底と摂食・嚥下の評価のため、あすか歯科の濱口医師に確認。

「口腔内偽膜性カンジダ症ですね。口の中痛いと思いますよ。薬で治療していきましょう。同時に、食事の提供を」

車椅子に移乗し、食事の姿勢を整える。移乗は初めはボードとシートで。

頭の角度を後屈しないように支えをきちんと。

口腔内ケアをした後、タンパクが入っていないゼリーとお茶ゼリーを提供してみる。

一口一口。自分でスプーンでとって食べる仕草あり。

毎日、状態を見てすすめていく。

ゼリーをクラッシュにするとむせがあるので、必ずスプーンでスライスして提供と神経を使う。

一口の提供が苦しめることのないよう配慮。

嘱託医と相談し、点滴はしない。

医師も自然な形で老衰と判断。

養護の利用者さんが部屋を訪れて声かけ、本人もウンウンと頷き笑顔。

「よかったねー。こうやって安心してここでみんなの中で逝けるよ。大丈夫大丈夫」と手を握り普通に声をかける仲間の利用者さん。こうやって順繰り最後を見届けるのが、当たり前の空気感。

疎遠のご家族も来られて会うことができ、痰ももう最後は引けなくなり吸引せずにすんだが、栄養として提供するのではなく、楽しみとして食事を提供しよう。

すっぱいゼリーを提供すると、しかめ顔。馴染みの栄養士が「いやー昔酢を飲んですっぱいものが嫌いになったといっていました。芋も沢山食べ過ぎて嫌いに」と。

その栄養士の顔を見ると、このご利用者の反応が違う。笑顔で手をギュッと握る。

食べられて栄養が積極的に取れるようになれるか?老衰で命がなくなるのが先か?

少しずつ足にチアノーゼが出てきた。心拍もはやく発熱もあり。胸の音はきれい。心配するスタッフに、肺炎によるものではなく、老衰で脱水による症状のことを説明。回診時医師とも確認。

施設長は、得意なギターで何が好きかね?郷土は北九州か、明日ギター聴かせたいねと、翌日ギターをベッドの横で演奏。

甘い好きなアンコを味わう。

養護の利用者様の方が、部屋に来ては昔パチンコ好きだったんよとか、家族とご本人の環境を知って語る。

部屋には看護師が家にあったアロマを持ってきて、ラベンダーがよくない?と話をし提供。今後、知り合いのアロマの方に習って看取りにアロマを取り入れよう。

そんな話をしながら。

時に音楽も流しながら、話しかける。

入浴も途中でできた。

褥瘡も出来ず拘縮もなし。

スタッフと利用者が入れ替わり訪室。

穏やかな最期の時間でした。

あの時、病院から経管栄養を勧められ、または点滴を続けながら病院にいたら、きっと痰の多さに苦しむ。吸引をされる苦しみ。また、入院中体力もなくなってカンジダができている口腔内。また、肺炎の繰り返し。

そして何よりも、きっとこの馴染みの関係で自然な死は迎えなかったと思われる。

そして、疎遠であった家族との再会もどうだっただろうか。

家族との関係の修復または充実する時間を提供することも私たちには大切なおしごと。

今日のお葬儀も施設で行われ、牧師さんからも語りがあり、ご家族の気持ちを癒す。

肺炎にならないこと、

食事は食べられなくなっても、

その人の好きなことの実現。

生活相談員があの時、わが施設へ連れて帰ろうと踏み出さなかったら、

嘱託医がそれをついで受け入れなかったら、あのまま病院で。

歯科医が診てくれなかったら、栄養士がいろんなその人らしさを考えてアプローチしなかったら食の楽しみが失われたままだった。

ケアマネが本人の生活を理解しみんなが統一したケアができるよう配慮していなかったら、安心してケアできなかったかもしれない。

施設長がご家族にどうにか連絡し、話してくれなかったら生きているうちに疎遠のまま来ることはなかっただろう。

資格を持った介護士がいなかったら、看護師の私達も数日は夜間大変だったかもしれない。介護職の丁寧なケアがなかったら、褥瘡が出来たかもしれない。最期の入浴も出来なかっただろう。姿勢ケアをしていなかったら、皆んながいる食堂で車椅子で安楽に過ごせなかっただろう。

理事長のギター演奏。

そして、時々馴染みのご利用者様たちが会いに来て手を握りながら昔話に花を咲かせなかったら、あんな笑顔や手をとる姿は見れなかっただろう。

そして、この医務の看護師たちがいなかったら、こんなに安心して皆んながまわっていなかったと思う。感謝しかない。

それぞれの役割がとても大事。

最後のとても穏やかな綺麗な姿で、疎遠になっていたご家族もよかったと涙。

とてもよい経験をさせていただきました。

本当に、早めにACP人生会議必要だなぁと実感しました。

意思決定が出来ない方もいる。

どうしたいか、わからない方もいる。

本来、私たちが決めることではない。

決めざるおえない状況を少しでもなくしその人らしさで迎えられるように、出会った頃から最後まで向かい合うこと大切だなと思いました。

Aさん、ご冥福をお祈りいたします。

【虐待ゼロへ ゼロ会議】

最近も、

虐待についてのニュースがとまらない。

2021年に大阪府で児童虐待死0人にするプロジェクト。

2月4日に1回目が行われた。

いつも島田妙子さんの活動を見て、

さすがだなぁと惚れ惚れしてしまう。

妙子さんは、

自分自身が親から虐待を受けてきたのに、

虐待をしている親を救うために尽力をつくしている。本当に尊敬✨

数年前、

児童養護施設のボランティアをしはじめて、親の虐待で施設入所が多いことを知った。

カナエールで担当した子ども(ルンジャー)の心と触れた時、

傷ついた子どもたちを救いたいと思った。

その気持ちも今も変わらない。

虐待した大人をどうしてって責める人が多い。

でも、それ以前に親も悩んでいること、傷ついていることも同時にどうにかしなくちゃ変わらない。

以前、精神科に看護師として勤めていた時から感じていたことだった。

多くの若い子が逃げ込んで入院してくる。

こんなになるのは何故か?

親や社会を恨んでいたり、逃げる子供たち。

虐待をされ入院した子のお母さんと話した時、「私は親から愛されず育てられたんです。」子供のことより自分のことを機関銃のように話す。癒されたい。

すごく感じたことだった。

あっ、子どもよりも親だっ。

当初、私自身も母子家庭で子育てをしていた。DVで子どもを連れてダンナから逃げてきた私。特に子どもに申し訳なくって。

人に甘えることが当初できなかった。

声を出すことなんてとんでもないと思っていて、とても苦しかったことがあった。

自分も癒されたい。

精神科で看護師として働きながら、

患者さん家族と自分を重ね合わせたことで変わるチャンスをもらった。

自分自身で内観療法。カウンセリングを行う。

自分自身が幸せで生きてきたと思い込んできた。

でも何故か生きづらくて、

このモヤモヤした苦しい気持ちは何なのか?

マイナスのフタをしていた気持ちを、親と向き合い、親の気持ちを聞くことでわかったことも沢山あった。

生きづらく生きてきた本来の自分をむき出しにしたところで、

後は上に上がるしかない。

だって、子どもには自分自身と同じようになってほしくないから。子どもには社会性を見つけて欲しい。

だから、私自身が変わらないと。

声を出すようにしていく。

簡単なことではなかったけど、周りの沢山の方と繋がり、私も救われてきた。社会性が私にも出来てきた(笑)

本当、前向きは技術。

今は社会性、バリバリあるし。

妙子さんの活動、

【孤立した親に多くの手を差し伸べる】

大阪だけでなく、どこでも、

悩んでいる孤独なお母さんが声が出せる場所が沢山できればいいな。

【説明と同意~医療介護についての悩み】

医療介護職の皆さまへ

最近、いろんな方のご家族や知り合いの方より、医療や介護の悩みについて聞くことが多いです。

その内容が、

医師から説明あっても意味が理解出来ない。

説明がなく検査をされた。

今どうなっていて、この先どのような選択肢があるか説明を受けてない。

誰に相談していいかわからないと。

きっと医師は説明をしているのかもしれません。でも伝わってないことが多い現実。

患者さんやご家族には、その言葉が難しすぎたり、何の意味を持つのかわからなかったり、言われたことに驚き、すぐに受け入れられなかったり。

色んな心情が【わかってくれない】と不安を増し、そして不信感になっているのかもしれません。

ご家族は知識もないし、医療関係者、病院から言われたまま従わないといけないという状況になっており、なぜ?という気持ちを持ちながら、いえず悩み疲弊してしまう。

私も失敗談たくさんあります。

介護施設に仕事を始めた時、医師の代わりに説明をと言われ、病状を説明しました。

言っている意味がわからないとご家族が言っていたと他のスタッフを介し耳にしました。

出来るだけ私なりに伝えていたつもりでしたが、専門用語を使っていたり、噛み砕いていうことが出来てなかった。

私なりにではなく、どうやったら相手に伝わり安心感を与えられるのか?

日々、患者さんや利用者さま家族に学ばせていただきここまで来ました。

そして、本当に圧倒的に、

そんな悩みを、

どこに相談していいかとわからないと言われ、悩まれてる方の多さに驚きます。

その方へ病院に、

家族の悩みを聞いてくれる方はどこにいますか?相談窓口はどこですか?、その病院のソーシャルワーカーさんと話したいのですがなどお聞きしそのままの気持ちでなく、発信し気持ちを話してみてくださいと。

ある介護施設のことでは、

お父様が入所されていて、一週間も寝衣を着替えていないようで、家族としていってよいのか?誰にどういえばよいのか?などのご相談も最近ありました。

言いにくいんですよね。

その気持ち痛かったです。

私たちは本当に、気をつけなければなりません。

説明と同意を誰がするか?

上手く説明出来ない方がいれば、お互いサポートしあい、患者さん、ご家族に心をとめて誰が向かい合うか?

さて、深呼吸をして私自身も胸に手をあて、

行いを見直していくことから始めます。

命は大切です。有限です。

悩まれている方、遠慮なく発信してくださいね。

腸の元気は身体の元気!!

って、以前介護予防で、このテーマでお話ししていました(笑)

便秘には、食物繊維が必要!!

腸内環境を良くするための食物繊維★

便秘だけでなく、糖尿病、動脈硬化、高血圧を予防したりするんです。

ネバネバサラサラしたものに入っている水溶性の食物繊維!!海藻、納豆、いも、リンゴ~まだまだあります。

うちの施設では、食事だけでとるのは難しい必要な利用者様にサンファイバーを使用してます😘

試供品頼んでもらってためすのもよいですね。

現在新しい便秘のガイドラインが出ています。

『慢性便秘症診療ガイドライン2017』

食物繊維18g基準★

①十分に食物繊維を摂る工夫。

②ダメならば浸透圧性下剤を常用(マグミットなど、腎機能に注意し)

③そして、便が肛門までおりて来ない場合は

刺激性下剤(センナ系など)を頓用として後から使うが良い。

高齢者は、腸の動きが悪いので、

腸の動きを聴きながら、ラキソベロンなどの水液をその方に合わせて、敵数を変えて決めていく。便の量や硬さをみていく。

下痢は注意です!!

毎日6滴の方でちょうどよい便が出る方も😘

そのために、看護師は

身体に触れて聞いて、フィジカルアセスメントが大切!!

また、のの字の腸のマッサージや温罨法、

ただ、腹部をゆらゆらしたり、寝たきりの方は右側ばかり身体を向けていないかもチェック。腸の動きの向きを考えて左にバランスよく向けていくと、重力の関係で便が出やすくなる。

介護の工夫で出るようになる!!

頑固な便秘の方には、ポジショニング(姿勢)大切ー!!ですね★

身体がガチガチの身体が拘縮する方はお腹に力が入らない。すごく便秘で困っていた利用者。

スタッフに同じ格好をしてもらいました(笑)

リラックス、筋緊張を和らげる姿勢へ。

楽な姿勢で便が出るように!!

出ない時は、座薬を使用したり、

固くなりすぎたらば、摘便。

固くなりそのままにしておいて、下剤をかけると横からチビチビと肛門から漏れる。

処理しないと下剤だけで解決は難しい。

一度、便秘をリセットし、良い排便習慣を身に着ける。

善玉菌ビフィズス菌などの餌になるオリゴ糖も使用。クリニコのラクチュロースオリゴ糖がお気に入りです★

便が硬く力んでも出にくい方は、エクストラバージンオイルスプーン1杯毎日提供で出るようになった方も。

そうそう、アミティーザやグーフィスなど、今までと違う作用のある下剤(新薬)が出て、ようやく注目されてきたかなぁと。現在、利用者様使用中★

腸のこと、便のこと語ると熱くなります🔥

まだまだありますが~この辺で(笑)

追記、

腸内細菌は幸せ物質であるドーパミンやセロトニンを合成して、その前駆体を脳に送っているそうな。

免疫力のおよそ70%が腸内細菌と腸粘膜細胞との共同作業で作られていると言います。

腸内環境本当に大切です。

これだけは言える、

下剤で腸内環境壊している現状だけはやめたい!!

排泄ケアへの取り組み

私の好きな排泄ケア(笑)

介護医療現場(在宅も含め)では

排泄の問題で悩まれている方が多いと思います。

便が出にくい(便秘)、便が緩い、おしっこが近い(頻尿)、トイレまでにいくのが自力で困難、失禁してしまう、膀胱炎になりやすい、おむつでの皮膚トラブル、精神的なトラブル不眠等々

解決するためには、

排泄に対する正しい知識と

その方にとっての問題をきちんと優先的に考えアプローチすること。

トイレまで行くことが出来なければ排泄障害ですね。

どこが出来ないかを見極め、

自分で排泄できる環境(人的、物的)はとても大切ですね。

排泄に関しても沢山の複雑な問題があります。

ここに示し忘れましたが、既往歴というか病気が隠れていないかも大切です。

人によって、認知症があるから排泄がうまく出来ない、食事や水分量が少ない等々沢山の理由があります。

アセスメント大切😘

そこを見極めて、アプローチ!!

そして、下剤の弊害!!

ただ便秘に対して、

私も病院にいたころは、深く考えずに3日に一回出ればいいと思っていました。

まっ、他の治療が優先ですので仕方がないといえば仕方がない。

ただ、暮らしの中で看護介護していると、医療の常識は非常識も多い!!

下剤の弊害(特に刺激性の下剤)にて、トラブル発生していることが多く、利用者様や介護する方の悩みでもあるということ。

ただ、下剤を服用すればいいということではない。

私どもの施設の排泄ケアは、下剤の調整からはじめました。

下剤の弊害を知るっ!!適切な使用を!!

便が出ない→下剤投与→下痢便→まだ作られていない便まで排出→腸内のいい菌(ビフィズス菌等)まで排出→なおさら腸内環境悪くする→便秘

下剤でお腹が痛い→特に認知症の方はソワソワ

下痢便(水様便)は、アルカリ性→皮膚トラブルヒリヒリ→床ずれ(褥瘡)

下剤が悪いわけではなく、

適切な下剤の使用が必要。

下剤使用しないためのアプローチも必要★

食物繊維、水分、食事、認知症ケア、姿勢、運動などなど。

尿の問題も色々ある。

頻尿に対しても原因が様々。

尿の皮膚トラブルに関しても、

感染した尿や尿のpHが8.0以上でアルカリ性の尿が皮膚にあたることで皮膚が悪くなる。

お尻の皮膚がふやけている状態で体位を変えたり、移乗時に擦って皮膚トラブル発生したり😅

座り方で、

足がしっかり床についていなかったり体勢が悪いとすべり座りになりズリッと褥瘡

→尾骨部が多い。

※皮膚ケア、姿勢ケアとても大切!!

寝たきりの方は排尿しにくく、膀胱内に残った尿が多いので出す工夫も必要。

→姿勢の工夫、また仙骨部に排尿を司る神経があり、トントンすると残尿が出やすい。

一つ一つ奥深くて、

言い表せないほど😅

でっ、何が言いたいかというと、

つまり、私たちのしていることは、現在なっていることにアプローチ(対症療法)している事が多く、その原因を考えてアプローチすれば問題解決するので、

仕方がないとあきらめず、いろんな方面を知ってチームケアを行う。

大切です😘

次回へ