~看護師・介護職・医師の板挟み。その問題、本当に人間関係だけでしょうか?~
「施設長、ちょっとお話があるんですが……」
こんな言葉から始まる職員からの相談。
「看護師さんが、あんな言い方をするんです」
「介護職がきちんと報告してくれません」
「夜間のオンコールは、もう限界です」
「配置医の先生となかなか連携が取れません」
「ご家族から、どうして救急車を呼ばなかったのかと聞かれています」
そして、何か問題が起こるたびに、最終的には施設長のところへ。看護師と介護職の間に入り、医師との調整を行い、ご家族への説明に対応する。
さらに、人材不足、職員の退職、制度改正、施設経営のことまで
この仕事をし出して
経営者(施設長)さんは本当に大変だなと身に沁みて感じてます。
実際に看護師と介護職の連携がうまくいかないこと
救急搬送が多いこと等の相談があります。
施設長の皆さん、医療に関する問題まで一人で抱え込んでいませんか?
高齢者施設の施設長や経営者には、医療職ではない方もいらっしゃいます。
施設運営、職員管理、人材確保、収支管理、利用者や家族への対応など、施設長の仕事は多岐にわたります。
その中で、医療に関する問題が起こったとき、どこまで施設長が判断し、どこから専門職に任せればよいのでしょうか。
例えば、
看護師と介護職の仕事の境界はどこなのか
夜間に利用者の状態が変わったとき、誰に相談すればよいのか
看護師がいない時間帯、介護職は何をどこまで対応できるのか
配置医への報告や相談は誰が行うのか
救急搬送や施設での看取りは、どのような体制で対応するのか
協力医療機関とどのように連携すればよいのか
これらには、医療の専門知識だけでなく、医療保険・介護保険の制度、施設の人員配置、職種ごとの役割、医師の指示や連携体制など、さまざまな要素が関係しています。
施設長が一人ですべてを理解し、判断することには限界があります。
だからこそ、医療に関する問題を個人の判断や調整能力だけに頼らず、組織として対応できる体制が必要なのです。
【それぞれの役割や判断基準は、きちんと整理されているでしょうか?】
例えば、利用者に発熱があった場合。
誰がどのような状態を観察し、どの段階で看護師に報告するのか。
看護師は何を確認し、いつ医師に相談するのか。
夜間に看護師が不在の場合は、どのような手順で対応するのか。
これらが曖昧なままだと、職員それぞれの経験や考え方によって対応が変わってしまいます。
結果として、「言った、言わない」「なぜ報告しなかった」「なぜ対応してくれなかった」という問題につながります。
人間関係の問題に見えても、その背景には、役割分担や情報共有の仕組みが整っていないという組織的な課題が隠れていることがあります。
「オンコールはもうできません」看護師が辞める前に考えたいこと
日々の健康管理、服薬管理、医師との連携、受診調整、急変時対応、感染対策、看取り、介護職への助言、ご家族への説明など、多くの業務を担っています。
施設看護師の仕事の仕方、実は看護師は習っていません。
また、することは医療処置だけではありません。
さらに、夜間のオンコール対応が加わる施設もあります。
「看護師が辞めるから、新しい看護師を採用しなければ」
もちろん、人材確保は必要です。
しかし、その前に考えていただきたいことがあります。
今の看護師が、どのような業務をどれだけ担っているのか。
本当に看護師が行うべき業務なのか。
医師への相談体制は整っているのか。
夜間の連絡基準は明確なのか。
一部の看護師だけに負担が集中していないか。
こうしたことを確認しないまま新しい看護師を採用しても、同じ問題が繰り返される可能性があります。人を増やすことと同時に、今いる職員が無理なく専門性を発揮できる仕組みを整えることも重要です。
また、協力医療機関との連携体制の整備は、制度上も重要になっていますが
配置医や協力医療機関との連携はできていますか?
「先生に相談しにくい」
「医師からの指示がうまく伝わらない」
「急変時にどこへ連絡すればよいかわからない」
こうした問題も、施設では起こり得ます。
協力医療機関を決めて、会議を開催すれば、それだけで十分なのでしょうか。
実際に利用者の状態が悪くなったとき、
施設側はどのような情報を伝えるのか
医療機関はどこまで相談や診療に対応できるのか
検査や入院が必要な場合はどうするのか
入院後や退院時には誰が連携するのか
こうした具体的な対応方法を、お互いに確認しておくことが必要です。
連携とは、契約や会議をすることだけではありません。実際に困ったときに動ける関係と仕組みをつくることです。
施設長個人の問題にしない
施設の医療体制を整えるために、まず必要なのは現状を知ることです。
大切なのは、マニュアルを作ることだけでも、研修を開催することだけでもありません。
現場で働く人たちが理解し、実際に動ける仕組みにすることです。
そのためには、看護師・介護職・医師・施設管理者など、それぞれの立場や専門性を理解しながら調整していくことが欠かせません。
高齢者施設の医療のことは、ONMUSUBIへご相談ください!!
私はこれまで長年、高齢者施設の看護師として、さまざまな医療的課題に向き合ってきました。
看護師だけでは解決できないこと。
介護職だけでは判断できないこと。
医師との連携が必要なこと。
そして、施設全体で仕組みを変えなければ改善しないこと。
施設の医療は、看護師だけで完結するものではありません。
だからこそ、ONMUSUBIでは、施設の医療体制を見える化し、看護と介護の役割分担、医師や協力医療機関との連携、職員教育、業務改善などを、施設の状況に合わせて支援しています。
私たちが目指しているのは、誰か一人が頑張り続ける施設ではなく、それぞれの専門職が役割を理解し、連携しながら利用者の暮らしを支えられる施設です。
施設長が医療の専門家になる必要はありません。
ただし、医療に関する課題を把握し、専門職が適切に対応できる体制を整えることは、施設運営において大切な役割です。
施設の医療を、施設長ひとりで背負わない。
看護と介護を結ぶ。
施設と医療機関を結ぶ。
そして、利用者の暮らしと医療を結ぶ。
それが、ONMUSUBIの役割です。
あなたの施設の医療体制、一度見直してみませんか?
「何から改善すればよいかわからない」
そんな施設長・経営者の方に向けて、ONMUSUBIでは無料の施設医療体制チェックをご用意しています。
▶ 施設医療体制チェック(無料)
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株式会社ONMUSUBI
高齢者施設の医療体制整備・医療介護連携・業務改善・職員教育
次回予告
「なぜ、看護師と介護職はうまくいかないのか?」
現場で繰り返される職種間の対立。その背景にある役割分担や組織の仕組みについて、具体的な事例を交えながら考えます。

