【特養の施設内医療】「熱が出たらすぐ受診・搬送」を辞め、施設内でできる対応力を高める方法【第5講】

第5講では、これまで築いてきた医療連携の土台をさらに活かし、「施設内でできる医療・対応を増やし、不要な外来受診や入院を減らすための組織づくり」について解説します。

「熱が出たらすぐ受診」「急変したらすぐ搬送」という従来のワンパターンな対応を改め、特別養護老人ホーム(特養)の施設長や主任・リーダー看護師が主導して施設内の対応力を高めるための実務ポイントを見ていきましょう。

1. 「治療は病院」の意識を改め、「生活を支える医療」を施設で実践する

これまでの介護現場では、「医療や治療は病院の仕事であり、施設は生活の場だから何かあればすぐに病院へ送る」という固定観念が根強くありました。

しかし、制度上および配置医との事前の合意のもとで、特別養護老人ホームの施設内で対応できる医療や初期対応の範囲は想像以上にたくさんあります。 「誰かが教えてくれるわけではないから」と、何かある度にヒヤヒヤしながら安易な受診や搬送を繰り返すのではなく、配置医と経営者・看護師がしっかりと協議し、「施設内で対応できる範囲」を文書化してルール化することが、スタッフの安心感と組織の安定を生み出します。

2. 発熱時・急変時の「初期対応フロー」を明確に分ける

感染症(インフルエンザやコロナ等)の流行や発熱などのトラブルが起きたとき、現場がパニックにならないためには、「施設内でできること」と「受診・搬送すべきこと」の切り分け(フローの整備)が不可欠です。

  • バイタル・状態観察の徹底: 体温、血圧、酸素飽和度(SpO2)、意識レベルを客観的に評価する。
  • SBARを用いた報告と包括的指示の活用: 配置医への報告時は状況・背景・評価・提案(SBAR)の法則を使い、解熱剤の投与など包括的指示の範囲内であれば施設内で速やかに初期対応を行う。
  • 医療物品・酸素等の管理: 酸素濃度の小さなボンベだけでなく、緊急時に迅速に使用できるよう契約・配備の体制を整えておく。

こうしたフローを文章化し、職員全員で共有・訓練しておくことで、「いざという時に自分たちは施設内でここまで対応できる」という確固たる自信が生まれます。

3. 看護師の専門性を活かし、無駄な業務負担をなくす

「処置は病院でするもの」という思い込みから、本来なら施設内で完結できるケアのために看護師が頻繁な外来受診に付き添い、本来の業務が圧迫されているケースが見受けられます。

医療物品や薬剤、検査物品の棚卸し頻度や責任の所在を明確にし、介護職員ができる医療行為・できない医療行為の切り分けも行いながら、チーム全体でタスクを整理すること。 これにより、看護師が専門性を発揮して利用者の生活を支えられる環境が整い、慢性的な業務過多や人間関係の摩擦を防ぐことができます。

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▼ 特養の施設内医療体制を整え、選ばれる施設を作るために

記事執筆者プロフィール

眞鍋 哲子(まなべ てつこ) 株式会社ONMUSUBI 代表取締役 / 看護師・介護支援専門員 看護師経験33年、うち高齢者施設看護に23年間従事(社会福祉法人での看護介護統括、主任看護師等を歴任)。産業医科大学 産業保健学部 非常勤講師(老年看護学)として15年以上教鞭をとるほか、福岡県 “喀痰吸引等研修 講師養成課程” を務める。50床の特養にて年間延べ1,073日の入院を49日へ削減した実績をもとに、全国の高齢者施設に向けた医療・介護連携コンサルティング、研修、デジタル教育プログラム『施設医療アカデミー』を展開している。

【特養の協力医療機関と専門医連携】他科受診往診・入院・退院フローの再構築と看護サマリーの効率化【第4講】

前回の第3講では、医務室の核となる「配置医(嘱託医)との往診ルール」や、不要な救急搬送を防ぐ「包括的指示」の重要性について解説しました。

配置医との連携の土台ができたら、次はいよいよ「協力医療機関との連携体制の強化」と、迫る2027年4月の義務化への対応です。

特別養護老人ホーム(特養)の施設長や主任・リーダー看護師を対象に、施本記事では、協力医療機関や専門医(歯科・精神科等)との契約整理、入院時看護サマリーの効率化、そしてスムーズな入退院フローの再構築について解説します。

1. 2027年義務化へ向けて!専門医・協力医療機関との契約整理

特養の運営において、配置医の先生のほかに、協力病院(入院受け入れ)、歯科医師、精神科医、皮膚科医など、多くの医療専門職が関わっています。

しかし現場では、

  • 「どの専門医が、どの曜日にどのような頻度で来ているか」がスタッフ間で把握しきれていない
  • 外来受診の付き添いで看護師のマンパワーが常に奪われている

といった課題がよく見られます。 外来受診の負担を減らすために専門医の契約・連絡体制をもう一度見直すことやオンライン診療(ドクターメイト等)や施設内での往診への切り替えを検討することが、看護師の負担軽減とミスの防止に直結します。

ドクターメイトさん使っている方多いです★

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2. 負担の大きい「入院時看護サマリー」をテンプレート化する

利用者が急変して病院に入院する際、または退院して施設に戻ってくる際、現場の看護師が最も頭を悩ませるのが「看護サマリー(情報提供書)の作成」です。

  • 入院のたびにゼロから書類を作っており、作成に時間がかかる
  • 薬剤情報や排泄状況、食事の摂取状況など、病院が本当に知りたい情報が漏れてしまう

この負担を解消するためには、サマリーの「テンプレート化(フォーマットの固定)」が不可欠です。 利用者の基本情報、家族の連絡先、直近のバイタルや生活機能だけでなく、薬の投与状況やアレルギー、直前までの食事・排泄の経過などを「誰が書いても同じクオリティで速やかに出せる状態」にしておくことで、病院の医療ソーシャルワーカーや窓口担当者との連携が驚くほどスムーズになります。

3. 相談員・ケアマネジャーと看護師の「役割分担」

入院や退院のカンファレンス、病院窓口とのやり取りは、看護師だけで抱え込んでいないでしょうか?

病院側の窓口や事務担当者との連絡調整、退院前カンファレンスの日程調整などは、生活相談員やケアマネジャーと役割を明確に切り分けることが重要です。 「看護師が同席できない場合は、相談員がどの点に注意して情報を持ち帰るか」といった社内ルール(タスク分担)をあらかじめ決めておくことで、多職種チームとして隙のない受け入れが可能になります。

4. 歯科・リハビリ・外部専門職との定期連携を活かす

医療連携は「医師・病院」だけではありません。 特に特養においては、誤嚥性肺炎を防ぐための歯科医師・歯科衛生士による口腔ケア(嚥下指導)や、リハビリスタッフとの定期的な情報共有が、利用者の生活機能を維持・向上させる上で極めて重要です。

これらを単発の依頼で終わらせず、定期的なスケジュールに組み込み、日々の介護ケアへフィードバックする仕組みを作ることが、施設の強み(質の高いケア)を生み出します。

【ご案内】2027年義務化に向けた体制づくりは『特養施設医療体制 業務改善コース』で

「協力医療機関との連携ルールをどう見直せばいいか分からない」 「看護サマリーや入退院のフローが属人化しており、スタッフの負担になっている」

2027年4月の制度義務化や実地指導に万全の備えをし、現場を疲弊させずに医療連携を強化するための具体的なツールとして、特別養護老人ホームの施設長や主任・リーダー看護師を対象にした『特養施設医療体制 業務改善コース(特別養護老人ホーム業務改善パック)』をご用意しています。

本コースでは、今回ご紹介した「看護サマリーの効率化」や「協力医療機関・専門医との連携ルール」を、現場のスタッフが動画と実践的なテンプレートで学べるパッケージとして提供しています。

また、自施設だけでは改善が進まない課題について、株式会社ONMUSUBIによる直接の伴走サポート(コンサルティング)も承っております。

次回(第5講)は、いよいよ最終回として、これまでの仕組みを現場に定着させ、スタッフの離職を防ぎながら選ばれる施設を作るための総まとめをお届けします。

▼ 2027年義務化に向けた協力医療機関との連携強化・サマリー見直しに

記事執筆者プロフィール

眞鍋 哲子(まなべ てつこ) 株式会社ONMUSUBI 代表取締役 / 看護師・介護支援専門員 看護師経験33年、うち高齢者施設看護に23年間従事(社会福祉法人での看護介護統括、主任看護師等を歴任)。産業医科大学 産業保健学部 非常勤講師(老年看護学)として15年以上教鞭をとるほか、福岡県「喀痰吸引等研修 講師養成課程」講師を務める。50床の特養にて年間延べ1,073日の入院を49日へ削減した実績をもとに、全国の高齢者施設に向けた医療・介護連携コンサルティング、研修、デジタル教育プログラム『施設医療アカデミー』を展開している。

【特養の配置医連携】往診日同席ルールと「包括的指示」で不要な救急搬送を防ぐ方法【第3講】

前回の第2講では、医療体制が進まない原因である「3つの見えない壁」と、自施設の組織的課題を見抜く「4層チェックリスト」について解説しました。

組織の現状が把握できたら、次はいよいよ「医務室の核となる配置医(嘱託医)・往診医との連携体制の構築」です。

施設医療アカデミーの内容より

1. 往診日の「事前報告リスト」と「同席ルール」が往診の質を変える

多くの特養で、配置医の先生が週1回や隔週で往診に来られた際、看護師はこのような状態になっていないでしょうか?

  • 医師が来て、聞かれた内容(状態)に答えられず対応に時間がかかる。
  • 必要な情報が十分に伝わらず、医師に必要な指示をうまく得られない。

配置医との連携の土台を作るには、「往診日の同席ルールと事前準備」を徹底することが不可欠です。

  • 事前報告リストの作成: 往診前に、今回診察すべき利用者のリスト、直近のバイタル変動、気になる症状を看護師が必ず事前に整理・準備する。
  • 往診時の同席と記録: 単なる付き添いではなく、看護師が現状の課題や介護現場からの情報を的確に伝え、医師の指示を正確にキャッチする場として往診を機能させる。

このスケジュールと動き方を施設全体で共有・徹底することが、監査対策としても、診療の質を高める上でも最初の基盤となります。

2. 電話指示のミスを防ぐ!「包括的指示」とルール化のポイント

急変時や発熱時、医師に電話で指示を仰ぐ際によくあるのが、「言った・言わない」のトラブルや、処方された薬の容量・日数の聞き間違い、記録の漏れといったヒヤリハットです。これを防ぐためには、以下の仕組みを文書化(ルール化)する必要があります。

包括的指示(プロトコル)の事前合意

解熱剤や下剤、簡単な処置などについて、「この利用者の状態であれば、この範囲の薬剤を事前に使ってよい」という包括的な指示を配置医と事前に取り決め、文書で合意しておくことです。毎回細かい電話をしなくても施設内で迅速な初期対応ができるようになり、夜間の看護師の不安や負担も劇的に軽減されます。

電話指示受領の記録とサイン手順

医師から電話やメール、チャットで指示を受けた際の手順(報告フォーマット)を固定化し、後日必ず医師の確認・サインをもらう導線をルール化します。

3. 夜間・休日のオンコール体制と「救急搬送の判断基準」

「夜間に熱が出た」「転倒した」という時、現場の夜勤帯スタッフやオンコール対応の看護師が最も悩むのが、「今すぐ救急車を呼ぶべきか、様子を見るべきか」の判断です。

  • オンコール連絡先の最新化: 夜間・休日に連絡が取れる医師や協力医療機関の担当者リストを常に最新の状態に保つ。
  • 搬送判断基準の事前共有: 「こういう状態であれば救急搬送」「ここまでなら施設内で対応して翌朝配置医に相談」という判断基準を配置医・協力医療機関とあらかじめすり合わせておく。

この基準が曖昧なままだと、夜間の責任を恐れてすぐに救急車を呼ぶことになります。現在、軽症搬送が多く緊急搬送が問題になっています。何事も準備や日頃の対応が大切!!

4. DNAR・看取り方針の共有と、ご家族との信頼関係

配置医との連携において、避けて通れないのが「DNAR(心肺蘇生拒否)および看取り方針の共有」です。

入所時にご本人・ご家族の意向(人生会議・ACP)を確認し、配置医を交えて方針を共有しておくことが極めて重要です。 「入所後に家族と医師の意見が食い違ってしまい、いざという時に医師が指示を出せない」という事態を防ぐためにも、早い段階で共通認識を持てる体制を整えましょう。

しかし、多くの施設では、心理的ハードルが高く入所時に命のことを聞き取ることが出来ていないことがあります。高齢であり疾患を多数持っているご利用者はいつ急変するかわかりません。その時に準備ができておらず後悔することがないようルールを決めておきましょう。

【ご案内】特養の医療体制を根本から整える『特養施設医療体制 業務改善コース』

「配置医の先生との往診ルールをどう作ればいいか分からない」 「包括的指示の文書化や、夜間の判断基準をスタッフに落とし込む時間がない」

そのための具体的なツールとプログラムとして、特別養護老人ホームの施設長や主任・リーダー看護師を対象にした『特養施設医療体制 業務改善コース(特別養護老人ホーム業務改善パック)』をご用意しています。

本コースでは、今回ご紹介した「配置医連携の実務ポイント」や「各種ルール化のテンプレート」を、現場のスタッフが動画で学べるパッケージとして提供しています。 経営者が丸抱えで悩むのではなく、仕組み化されたプログラムを活用することで、現場が自ら動き出す看護体制を作ることができます。

また、実際に直接サポート伴走することもONMUSUBIには可能です。

次回(第4講)は、2027年の義務化に向けて最も重要な「協力医療機関との連携強化と、看護サマリー・入退院フローの再構築」について詳しく解説します。

▼ 特養の配置医連携を強化し、不要な入院と夜間の混乱を防ぐために

  • ONMUSUBIへのお問い合わせ・無料相談はこちら:

https://forms.gle/h2Uqo87VRyuvaM7v7

記事執筆者プロフィール

眞鍋 哲子(まなべ てつこ) 株式会社ONMUSUBI 代表取締役 / 看護師・介護支援専門員 看護師経験33年、うち高齢者施設看護に23年間従事(社会福祉法人での看護介護統括、主任看護師等を歴任)。産業医科大学 産業保健学部 非常勤講師(老年看護学)として15年以上教鞭をとるほか、福岡県「喀痰吸引等研修 講師養成課程」講師を務める。50床の特養にて年間延べ1,073日の入院を49日へ削減した実績をもとに、全国の高齢者施設に向けた医療・介護連携コンサルティング、研修、デジタル教育プログラム『施設医療アカデミー』を展開している。

【介護施設の組織診断】「書類はあるから〇」が一番危ない!医療体制が機能しない3つの壁【第2講】

前回の第1講では、特養や老健における「入院による空床損失」を数値化し、稼働率アップと経営改善の土台作りについて解説しました。

しかし、経営者や施設長から「いざ現場に『医療体制を整えよう』と言っても、看護師から抵抗されるのではないか」「形だけのマニュアルや委員会で終わってしまう」というお話もお聞きします。

株式会社ONMUSUBIの『施設医療アカデミー(業務改善コース)』を設けてます。実際に自施設だけではどうしてよいかわからない課題を施設医療を整えてきた眞鍋のノウハウのもとに提供しています。

連載の第2回となる本記事では、現場の医療体制が進まない根本的な原因である「3つの壁」と、自施設の組織的ボトルネックを正確に診断する「4層チェックリストの活用法」を解説します。

解説動画

なぜ、介護施設の「医療体制の整備」はなかなか進まないのか?

「感染症対策の委員会を作った」 「看取りや急変時のマニュアルも一通りファイルしてある」

それにもかかわらず、いざ利用者の状態が急変すると現場がパニックになり、結局すぐに救急搬送してしまう──。この現象の裏側には、施設組織が抱える「3つの見えない壁」が存在しています。

1. 制度や役割に対する「固定観念の壁」不安

生活における医療職の動き方は習っていません。また、「治療は病院の仕事であり、施設はあくまで生活の場である」という古い二元論が、スタッフや配置医の意識に根強く残っています。特に、病院勤務の経験が長い看護師ほど「施設で医療的な判断や処置をするのは怖い」と感じてしまいがちです。

2. 看護・介護職の「経験・教育不足の壁」

看護学校や介護福祉士の養成課程では、「施設における医療連携」や「看取りのプロセス」を体系的に学ぶ機会がほとんどありません。そのため、急変時の初期対応や医師への適切な報告・相談のスキルが不足し、責任を恐れて病院へ依存せざるを得ない構造になっています。

3. 家族・医師・職員間の「合意形成・連携不足の壁」

利用者やご家族の「最期までここで暮らしたい」という意向(ACP・人生会議)や、いざという時のDNAR(心肺蘇生拒否)の方針が、生活相談員やケアマネジャーだけで止まっており、配置医や現場の看護・介護スタッフ全体に共有されていないケースが非常に多く見られます。また医療的な説明を医師から受けるようなしくみ(セッティング)が不足。医師も利用者やご家族の意向がわからないため、その結果、医師も判断に迷い、安全のために救急車を呼ぶ判断になってしまいます。

「書類はあるから〇」が一番危険!形骸化した組織の罠

多くの施設が実地指導(運営指導)対策として、どこからか引っ張ってきたマニュアルをファイリングし、「うちの施設は医療体制の書類が揃っているから大丈夫」と安心しています。

しかし、現場のスタッフ全員がその内容を理解し、日常のケアとして実践できているかといえば、そうではないケースがほとんどです。「書類上の形式(ある)」と「現場での実践(機能している)」の間には、大きな隔たりがあります。法的なことがどのように現場に紐づけられているか理解しておられるところは少なく感じます。何のためにしないといけないのか?これは大事なキーワードになっていきます。

現状の組織課題を正確に把握するためには、スタッフの記憶や思い込みを排除し、組織を多角的な視点から「診断」する必要があります。

【4層チェックリスト】チームと組織のどこに問題があるかを見抜く

株式会社ONMUSUBIの『施設医療アカデミー』では、組織の医療体制を以下の4つの層(レイヤー)に分解してチェックする独自の診断手法を提供しています。

層1:【人間関係・チームの雰囲気】

  • スタッフ間の信頼関係は構築されているか
  • メンタル面の安定や、心理的安全性の高い組織文化があるか
  • 管理職(施設長・統括)のマネジメントの質は保たれているか

層2:【スタッフのスキル・判断力・行動力】

  • 1日の業務の段取りや、急変時の初期対応に迷いがないか
  • 医療と介護の実践力、および医師への報告・連携(SBAR等)の行動力が備わっているか
  • 日々の業務の中で学習・成長しようとする姿勢があるか

層3:【情報共有・連携・チームケア】

  • 申し送りや記録の質が担保され、多職種(薬剤師・栄養士等)できちんと連携できているか
  • 委員会活動が形骸化せず、実質的な機能を発揮しているか
  • ご家族や外部機関との情報共有ルートが円滑に機能しているか

層4:【組織全体の仕組み・制度・教育環境】

  • マニュアルが現場の実態に即して定期的に見直されているか
  • 会議や委員会の決定事項が、必ず実行・追跡される仕組みになっているか
  • ICTやDX、生産性向上・職場環境の改善(処遇改善等)に組織として対応できているか

厳しめの評価こそが、組織の改善を加速させる

この4層チェックリストを使って現場の自己診断を行う際、最も重要なコツは「『誰かが知っている』『一応ファイルはある』という理由で安易に〇(丸)をつけないこと」です。

  • 「職員全員がその手順を日常的に実施できているか?」
  • 「形式だけでなく、実態が伴っているか?」

この厳しい基準でチェックしていくと、最初は多くの項目に「△」や「×」がつくはずです。しかし、恐れる必要はありません。バツや三角が多いほど、それだけ「伸び代(=改善すれば一気に収益や定着率が上がるポイント)」が明確になるということです。

チェック結果から最もボトルネックになっている層を特定し、「今月はここを直す」と優先順位を絞って対策を打つことが、組織を疲弊させずに医療体制を立て直す最短ルートとなります。

【ご案内】主任看護師や現場リーダーと行う『施設医療アカデミー』業務改善コース

「自施設のどこに組織的課題があるのか、客観的にチェックしてみたい」 「現場のリーダーや主任看護師と一緒に、チームの医療体制を仕組みから立て直したい」

そのための具体的なツールとして、株式会社ONMUSUBIでは『施設医療アカデミー(業務改善コース)』をご用意しています。

本コースでは、今回ご紹介した「4層の組織診断チェックリスト」をはじめ、現場のスタッフが動画を通じてチーム医療の重要性と具体的な役割分担を学べるパッケージを提供しています。

経営者が指示を出すだけでなく、このプログラムを通じて現場が自ら「何が不足していて、どう変えるべきか」に気づく仕組みを作ることで、離職を防ぎながら強固な医療体制を築くことができます。

次回(第3講)は、医務室の核となる「配置医・嘱託医との往診・オンコール体制の整え方、包括的指示のルール作り」について詳しく解説します。

▼ 自施設の組織課題をクリアにし、強固な医療体制を構築するために

『施設医療アカデミー』の詳細・導入のお問い合わせはこちら:

この説明 施設医療アカデミー 業務改善コースはこちら

記事執筆者プロフィール

眞鍋 哲子(まなべ てつこ) 株式会社ONMUSUBI 代表取締役 / 看護師・介護支援専門員 看護師経験33年、うち高齢者施設看護に23年間従事(社会福祉法人での看護介護統括、主任看護師等を歴任)。産業医科大学 産業保健学部 非常勤講師(老年看護学)として15年以上教鞭をとるほか、福岡県「喀痰吸引等研修 講師養成課程」講師を務める。50床の特養にて年間延べ1,073日の入院を49日へ削減した実績をもとに、全国の高齢者施設に向けた医療・介護連携コンサルティング、研修、デジタル教育プログラム『施設医療アカデミー』を展開している。

【ぜひ手に取っていただければ✨】

中央法規出版より発売!!

利用者の「いつもと違う」を見逃さない!: 介護職が押さえておきたい観察・対応のポイント 著者:真鍋哲子

長年介護現場で看護師として働いてきて、スタッフの利用者の様子が「いつもと違う」という感覚を大切にしてきました✨

いつもと違う変化ってなに?

活気がない、ぼぉっーとしている、目が充血、目が部分的に見えなくなった、皮膚に湿疹がある、歯ぐきが腫れてる、手がふるえる、便に血が混ざる、食事時飲み込みに時間かかる、いびきをかくなどなど

いろんな日常である変化について

観察するポイント、原因と考えられる病気や状態、介護としての対応、医療職に報告することなど具体的な報告例を経験したことも踏まえて示しました!

介護の方でも、看護師など専門職の方でも、一般の方でも暮らしの中である症状に対してのアプローチです!

ぜひお役だてください✨

すでに!介護現場の参考書としてお買い求めくださっている方もおられ感謝です

よろしくお願いいたします爐

中央法規

https://www.chuohoki.jp/category/C02A/A103.html

(株)ONMUSUBI設立

2024年7月29日本日

看護(医療)と介護(福祉)の想いをつなぐ会社をはじめます!

高齢者が増え、支えるものが少なくなっている今

「もう間に合わない」

常にその気持ちがあり

高齢者施設の看護師である眞鍋哲子は、介護人材アドバイザーの知野吉和氏とともに会社をすることに決めました

やっと???と思われている方も多いと思いますが、日を選びました

※7月29日は「天赦日」と「一粒万倍日」・「母倉日」・「大安」が重なる最強開運日

外から見たら介護施設って?と自分の施設だけで何かをしようとしても難しいと思われます。

私たちを役立てていただける本気のご施設様しかお仕事しません。

しくみづくり、役割分担はキーワード

頑張っていきますので

よろしくお願いしたいと思います

【もう間に合わない、間に合っていない】

今回の介護と医療の報酬改定では、連携が重要視されています。

私なりの見解でいけば、強制的に医療介護連携しないといけないシステムになったなという感じです。

現状、高齢者施設では介護医療人材が少ない、まだ未発達な中、誤嚥性肺炎や尿路感染症、心不全の急性増悪でのご利用者の救急搬送が多く大変な感じです。

私どもの施設はそれがほとんどない。

正直施設で予防できるし、配置医の先生の協力で施設内で治療もでき、命も看取れるから

救急搬送の問題は、高齢者施設でのACPやDNARが十分整っていれば減ってくるが、出来ていない現実が、病院入院時に意思決定のプロセスを担うことが必須になっていってる。

これこそ病院の受け入れを更に大変なことにさせていく。入院手続きでやることが多すぎる。

そもそも高齢者施設でご利用者とご家族と信頼関係のもとACPをきちんとやるべきだ。(まぁ、それ以前のことなので北Q人生会議を一般市民とまた再開しようと思う)

高齢者施設側の医療と介護、看取り体制を整えなければゴテゴテな感じがします。

そもそも終の住処である特養でなぜ看取りが出来ないのか?

それは高齢者施設での医療のあり方がしっかり構築されていない。

経営者は医療従事者ではない、嘱託医は外部のものであり、看護師は医師の指示のもとに働いてきて高齢者施設に来たら責任が一気に任されるということになり…

健康管理?

施設在宅での医療体制はどうあるべきか?

看取り体制は?

そもそも

誰が教えてくれるのか?

私自身は約20年、施設の看護師として葛藤しながら、いろんな方の教えで学び実践しながら看取りの体制や施設内での医療体制、その先に介護で病気を予防できることまで見えてきました。

介護こそを充実すれば、二次障害が減らせる。

そもそも

誤嚥性肺炎や尿路感染症は私たちが作ってる病気だということを認識しないといけない。

このごろ、様々な一般の方、訪問看護や医師、高齢者福祉関係も含め高齢者や緩和ケアに関しての個人の問い合わせが増えています。

どこに行ったら、いい医療介護に辿り着けるのか?

医療側としては、介護施設って?どんなところ?患者さんをどこが救ってくれる?

介護関係からはどこが良い病院?

こういう状態の方はどこにいったらいい?

誰かいいケアマネや相談員はいない?

など

この混乱した医療介護業界を、介護現場で働きながら自分の身として感じ、より良い介護や医療の提供を行いながら

病院、在宅、施設、そして一般地域社会全体を俯瞰してみて、点と点を結ぶ役割をしないといけないと思い、努力を続けています。

そこで私が決断した答えは、7月に会社を立ち上げます。

(株)ONMUSUBI

看護(医療)と介護の想いを結ぶ会社

2024年7月29日設立予定

全国の講師業を続けていきながら、特に高齢者施設の介護医療を整えることから

※施設コンサルします!

お困りごとの点と点を結ぶことをいろんな有志の方、行政と繋がり役目を持っていきたいと思います。

まぁ、一人では何にも出来ないので介護人材アドバイザーの知野吉和先生が副代表として会社やっていきます✨

この世どうにかせねばという方や企業の方々繋がってくださればとても嬉しいです😆

これからの日本の人材不足はやはりDX化や外国人の人材をうまく活用することだと思いますし、もっとこの業界の課題を見える化する役目もします。

※巷ではコミュニティナースという部類に言われることが多いですが北九州福岡のためにも頑張ります✨

今後ともよろしくお願いいたします🤲

【リアルな資料提供していきます❤️】

とにかく全国的に施設看護師の皆さん悩まれている!!

離職が多い(>人<;)

施設の看護師をしていて、現場に沿った動き方マニュアルがない!皆さんの悩みを少しでも解決できればと

ヒント集作りました!!

期間限定の提供になります!!

施設看護師の1日の業務から、情報収集の仕方、入所時退院時の受け入れ時はどんなところに気をつけるか?入院時の病院への情報提供内容、医師との医務室の整備、利用者の観察方法(バイタル、排泄、食事、皮膚状態…)

多職種連携…

色々まとめてみました★

施設の設置基準に基づいて、整備するのが大切です!!

資料はWordで提供するので、それぞれの施設で自施設に当てはめて編集していってくださいね★

必須!!

特養と老健、特定施設で法律が違います!!

実際には、特養は診療の取り扱いがあり配置医の診療報酬が取れないものもあります。でも施設の中の業務の中で生産性も考えて、何に視点を置くか?

利用者も私たちスタッフのためにも経営者と医師と話し合いどの医療を整える必要があるか?

救急搬送しなくていいように、看取り体制、受診体制整えないと…安心して過ごせる場所にならないと

経営者様が知らないと動けないので、看護師楽にしてやってください!

実際に

わからないことがあれば

真鍋までご連絡ください♥️

↓ ここのnoteで提供!

https://note.com/nabetetu/n/nd022d81c5c48

「虐待や子どもたちへの支援】

私自身
精神科の急性期で看護師として働き虐待等で逃げ込んでくる子ども達と向かい合っていた時がありました。

その時期
私は離婚してシングルになり、
子ども達を育てる不安と
自信のなさは半端なく

どうしよう

この子達のように自分の子を傷つけてしまったら

リスカで精神科に逃げ込んで来る子
拒食症の子
親への恨みをノートに何度も言葉を殴り書きしている子

その親に聞くと
親の苦しさや葛藤があり
あっ私も同じ気持ちだ被って苦しくなる。

正直
高齢者看護の道へ
転職したのは「逃げ」でした

人に助けてと声を出すことも、
甘え方も頼り方もわからない

でも子どもには
こんな自分のようには
なってほしくない。

私が救われた場所は
職場の老人ホームと
そして肝っ玉母さんの指導員がいた学童保育クラブでした

人に頼る
お互い様をするということを
私たち親子は
学童保育クラブで学びました

子どもを安心して預けられる場所

叱ってくれ
親とはなんだと導いてくれた先生(笑)

きっと沢山のお母さんが
声を出せないでいる

今は逆に
そういうお母さんや
子どもたちの支援がしたいと

児童養護施設等の支援に
携わっています

これからPLSでもお母さんたちの居場所を仲間と作ります

主催者の
スマイリーフラワーズの代表の
窪田久信さんは本当に温かく

今回トークで登場する
カズ(宮本一幸くん)は、自ら虐待等を受け育った経験をいかし
親子のためのホッとする居場所を作ってます

周りの人たちで同じ方向で
温かな場所やネットワークが出来ればきっと虐待せずにすむ親もいる。

傷ついた子供たちもお互い様の中で生きれる支援もできる

窪田さんの活動に
いつも共感し
北九州でも
仲間とともにそういう場所を
作れたらと思いますね

5/19(日)
ぜひともに考え
繋がり合う日にしませんか?

一緒に
イベントスタッフとして参加されるという方ご連絡ください!

【口腔ケアの取り組み】

制度改正になり
施設だけでなく居宅支援部門でも口腔ケアの大事さが伝わってきますねー

全国的に
【誤嚥性肺炎】での通院や
入院など悩まれているご施設様が多い(^_^;)

口腔ケアで歯周病菌を除去すれば、肺炎予防はもちろん全身の病気の予防になり、利用者の健康管理になる!

職員の受診入院の負担、時間や費用の削減にもつながるのですよね★

どうにかうちの特養では誤嚥性肺炎は予防できていても

ポジショニング次第でノドに食事水分が溜まりゴロゴロ言われる利用者様がおり

テーマはやっぱ姿勢ケアだなと思う日々です。

一人一人の技術!頼む!

制度改正を機に
法人内それぞれの事業所共有のもの(身体拘束などなど)は法人で指針を整えていく方向性、これだけ色々とあれば整理に追われますね。

しかし4月から来られた副施設長がとても頼もしく

私はやっぱりまず医務からだなと
協力医療機関との契約しなおしへ入っています。