【インスハートコンサート再び、そして落水洋介の現実】

インスハートは、本当に日々医師として現場で頑張っておられます。

医療現場は本当にきれいごとで終わらない。患者さんと向かい合っても、治せない救えない現実に心打ち砕かれることがある。

私も看護師だから、

救えない命があったり、病気や障害と共存して過ごすことの大変さと対面した時に、私たちに何ができるのか?葛藤しています。

だからこそ、

歌で心を癒し寄り添いたいという熱い思いの彼らに、わたしも心動かされ、応援したいとまた主催を決めました。

そして、難病の友人である落水洋介くん。

前向きは技術という彼の言葉の裏には、看護師だからこそ見える彼の変化や葛藤があります。

マイナスなことを思っても仕方がない。だから笑顔で前向きに、本当に共感する言葉です。

でも、目をつぶっていて前向きばかり考えようとしても身体は正直なんです。

彼の変化を感じています。

しゃべりは遅くなるし、食べる時に口からこぼれたり、手の指の動き、車へ移乗する時の感覚、身体の向きが上手く変えれずきっと眠れてないのはわかるし、毎日ヘトヘトなのに、笑っている。

マイナスに思っても仕方ないと必死。必死に本当は生きている。

正直、インスハートの落水くんの歌【わたしへのさよなら】を始めて聞いた時、流石だなやっぱり医師だなと思いました。

彼ははじめは、歌の内容を聞き、自分とは違うと私にいいました。

なぜかって、インスハートの歌はいつも笑っている彼のイメージとはかけ離れたものだったからです。

本当の心の奥底はインスハートの歌のとおり葛藤する部分がある。

それを考えるのが苦しいから、考えても仕方ないと前を向いて生きてきたから、違うように聞こえたのでしょう。

その後に、この歌に蓋をして忘れていた自分の感情に触れた彼がいたと思います。

私にとっても、きれいごとばかりでない、彼のそして家族の心の葛藤を感じ、目を背けてはいけないと思わせてくれました。

笑っているけど、

落水洋介は必死に生きているんです。

側で一番何だかんだ口うるさくって、あーやこーや言ってしまって反省するけど、わたしも苦しい時がある。看護師と友人という視点で揺れ動く。

そして、ご家族。

とても温かいお父さんとお母さん、奥さんと子どもさん、ご兄弟。

同じく彼を思い苦しみ葛藤もありながら、彼を愛し付かず離れず寄り添っている姿をみて、素晴らしい家族の形だなといつも感動させられます。

それぞれ、苦しい時もあるだろう。

でも、同じく前向きに笑って共に、この落水くんと家族、そして仲間と一緒に支え、支え合って生きていけば、困難なこともともに乗り越えていけると信じている。

皆さんも日々がんばっておられることと思います。

もっと沢山の辛い現実と戦っている人の励みになり、仲間となり、共生できるそんな地域、社会になればと信じてます。

1月6日のコンサートの時は、本当に沢山の子どもさんから大人、高齢者、障害者の方も来てくださり、これが共生社会の縮図だと思わせてくださいました。

皆さんと共に生きる。

今回は、ColorhythmRisaちゃんにも登場していただきます!!

12月28日も、きっとそんな温かい場所になるように仲間とともに、頑張っていきますので、よろしくお願いいたします🤲

ぜひ、足をお運びください★

チケット購入

http://ptix.at/NphwWy

落水洋介応援隊 代表 真鍋 哲子

【私にとって重要なこととは?】

私の人生のテーマは、

【子どもも大人も学生も障害者も高齢者も外国人も共生できる地域社会へ】

①人に尽くすという理念のもと高齢者施設での現場で看護師をしながらご利用者のために多職種でチームケアを行う。それを外に発信。魅力ある介護現場へ。

(日常生活、軸はここにあり)

②命を見届ける心ある自然な看取りの実践。逝くもの残されるものも後悔しないようにその人らしく生きる支援をしたい★

(現場での実践。人生会議へ地域の方との取り組み開始!!)

③生活の中での看護、今までの施設看護師としての経験知識を活かし、やりがいある看護を伝える。

施設看護師を認めてもらえる職業へ。

(全国高齢者施設看護師会、学校その他講師業)

④介護という仕事の生きがいを伝えたい😁

二次障害予防、排泄、姿勢ケア、口腔ケア、認知症ケア等をトータル的に意味づけ(根拠)。やりがいある介護を味わってもらいたい。

(現場実践、介護職員育て、地域への発信)

⑤チームPLS

福祉医療の情報発信基地寺小屋

地域連携、医療介護の連携、コミュニティへの参加協力。過ごしやすい北九州世の中へ 地域貢献の実施。知野さんとのパジャマ倶楽部で介護に形を✨

(医療と介護の見える化の実現、 落水くんとその仲間との関連活動)

⑦子どもたちの未来が明るいものになるように、北九州キャリア教育研究会や児童養護施設や里親などの社会的養護を必要とする子どもと関わり続けたい。

(北九州キャリア教育夢授業等~)

⑧今からのITやA Iテクノロジーと介護を結びつける。そして人対ひとの心あるケアへの充実へ。

(介護I T普及活動)

⑨地域での次に担う次世代をバックアップし、盛り立てていく。応援したいと本気で思えた人に対して尽くす!!自分の子どもに対しても同じく(笑)

欲張りですが、実現します!!

宣言!!

【自己選択、自己決定をする前に】

自分の人生は、自分で決めるのが一番。

とよく言うけど、そもそも皆さん選択する程、きちんとした情報を知って決定しているのか?

よく地域の一般の方や介護関係の方から、ご家族やご利用者がいざ急に何かが起きた時、医師から説明を受けても、よく意味がわからないので、どうしたらよいかと相談受けることが増えている。

生活を支えているものが、きちんと代弁することが必要。

しかし、その前に話し合いがなされていない、そもそも選択肢は何があり、どのような意味かを知らない。

①急なことで、説明を受けてもパニックで受け入れられない。

②説明をうけても難しくてわからない。

そもそも経験したことがないからわからない。

急に事故になったり、病気になったり、いつどうなるかわからない。

だからこそ、今知ることが必要。

例えば、普段から、延命って何?人工呼吸器って?経管栄養って?どんなことをするの?きちんとした知識を知らないと選択ができない。

その都度、

いろんな選択肢があることとその内容をしっかり理解して選択できるか、

それと、その時の状況によって違うので、遠い将来高齢になって延命したくないといずれ思っていても、今若い時に何かが起きた場合、まだ延命してほしいと思うかもしれない。

ある方から相談がありました。

体調を崩し、ご家族が

高齢で食事が食べられなくなっている。

栄養が十分でない。

老衰の域にはいっているのかと思いきや、ご本人はまだ意思決定が出来、食べれるようになりたい、入院したいと思っているよう。

ご家族はご本人の話は理解できるが、

医師からは、もう高齢でこのままでいいでしょうと言われる。入院はできないものと思っている。だから仕方ないんだと。

憤り感じますよね。

そのことを、

表現できないわけではないけど、医師から言われたら言えないのだそうです。

そんな思いの方が日常にいるんですよ。

結局、医師に相談できるように繋ぎましたが。

もちろん、逆のパターンも多いですよね。

食べられなくなって衰弱している。本人もご家族も栄養や水分が足りなくなっても、痛み苦しみがなければ自然に、好きなものだけ少しでも食べ家族の中で最期を逝きたい。

それなのに、それは難しいですと入院をして点滴で逆に身体に水が溜まり苦しんでいる。

人道的にどうなのか?

意思決定以前の問題、

そんなことが日常にあってるんですよね。

しかしながら、医師がどうである以前に、もっと自身が知り、ご自身の命や家族の命について考えることが必要。

私は、職場の家族会でもご家族にお話をする。入り口は、一番近い方と施設長や相談員とお話をしているが、家族は他にもいる。

最期後悔しないように、体調の変化があった場合、その都度説明をし、気持ちを揃える私たちの役目がある。

詳しく選択肢を知って、自己選択、自己決定。

本当の意味の人生会議をしよう。

【心友のお父さんの旅立ち】

私と同じ年の心友のお父さん。

数年前に、「親父おかしな行動をするんよ。どうしたらいい?心配」と相談があり。

認知症かもしれない。休み合わせて病院に一度調べに行こう。

私の尊敬する認知症の専門医に受診。

私: お父さんへ「心配なことはありますか?」

お父さん:「時々頭が混乱して、忘れる事があるんですよ」

「じつは最近、車を処分したんです」

その後、診察室に呼ばれ、医師に会い、

どうしましたか?と問われると、

「いやー特に」とどう答えていいかわからずお父さん答える。

CTを撮り、認知症のテストをする。

結果、医師より、

側頭葉も海馬もまだ大丈夫。

他に脳に梗塞もないし大丈夫。

ただの物忘れレベルです。

しかし今が大切。

糖尿があるようだから、内科のかかりつけ医には定期的に受診を。

今のやりがいは?介護サービスは?

まだ今なら、楽しみを生活に入れたらいいですね?

医師の説明。

診察室から出て、少し混乱している

お父さんに、病気ではなかったことを再度お伝えすると、ホッとして満面の笑顔。

お父さん何か楽しみにしていることはないですか?

「庭いじり

バラの花があるんですよ。

でも誰も褒めてくれなくて。」

息子である心友につげる。

その心友、私が出会った頃は、

若い頃から、お父さんとのワダカマリがあるような感じで。素直に全部を受け止める感じではなかった。

でも、弱っていく父親の姿を見ながら、釣りに行ったり、いろんなところに連れて行ったり、昔の職場に連れて行ったり。

お父さんに久しぶりにお会いした時、

息子が仕事場に連れて行ってくれたんですよと笑顔。

働いていた頃の話を遠くに眼差しを置き思い出しながら、それでいてキリッとした表情や笑顔になったり。

いい顔してる。

過剰なくらい心友はお父さんに尽くす。

昔からのお父さんとの距離を埋めようとしているのか?

前年から骨折や、間質性肺炎で大変な思いをしていて、最期はインフルエンザにかかり病院に入院。

息子も病院に泊まり、

看護師さんなどの対応や

病院からの説明に戸惑いを受けながら、

苦しいからモルヒネうつっていうんよ。

大丈夫かね?と電話相談あり。

呼吸が苦しそう。

苦しみを和らげるためにすることを説明。

息をひきとった夜も心友は、

病院に泊まる。

メッセンジャーで

心友より、

「病室に着いたらナースのマイナス発言にイラっときたので引き取ってもらった。

さて、息子の私に出来ること。

人を元気にするというお経を唱えることと、エッセンシャルオイルのマッサージをする。

後悔したくないからね。

聞いてるかどうかわからないけど親父にはどんどん数値が良くなってるねーってずーっと声かけ続けてる。

俺生まれ変わってナースになろうかな。言葉がけて人を元気にするナースになろうかな。」

夜間泊まりながら、実況中継。

途中で寝てしまい、朝目が覚めたら…。

「さっき眠るように逝ってしまった」

とメッセージ。

最期は息子に見送られたお父さん。

いろんな形がある。

最後の看取り方。

私は看護師として、

沢山お看取りをしてきたけど、

こんな最期までトコトンつきあった

息子はあったことないな。

今は亡きお父さんが大切にしていたお庭を見ながら、息子は思い出す。

親父はこの庭をどんな思いでつくっていたのか?

居なくなってからの時間も

まだゆっくりお父さんとの時間が流れてるんだな。

そんな貴方の温かい心が、私はとても大好きです。