美味しいと感じる食事が、高齢になると感じにくくなることも。
高齢者施設でお口に食事を介助していれてもしばらくゴッくんと飲み込むまでが時間がかかる寝たきりのご利用者様がいます。
歯科医の濱口真臣先生の食事の観察ミールラウンド。
舌の「味のセンサー、圧のセンサーが壊れていますね」
えっ?
では、食べ物の味が感じにくく、そして食べ物を口に入れている感覚がないということ?
だから咀嚼しないの?
なので奥舌のほうに食べ物がいって、喉の反射でゴッくんできるような工夫…姿勢ケアと誤嚥しないような食事の形態。
肺炎になったことはなく、喉頭蓋の動きはキットよく気管には入らず、食道に入っている。
味覚には、塩味、酸味、甘味、苦味、うま味の5種類があり、高齢になると特に塩味、甘味が感じにくくなりやすい。
そして酸味、苦味の方が残りやすい。
原因は認知症や脳梗塞という病気により神経がおかされ感じにくくなったり、口が乾燥していたり、舌のコケがある、薬の影響や亜鉛の不足でも感じにくくなる。
だと何かな?酢の物?果物?コーヒー?少し思ったのがビールとかよくない?
口腔ケア、舌のケアも大切。食事の提供も形態だけでなく、栄養素も…
深掘りして、あれやこれや試すのも大切ですね!
夕方、栄養士から声かけられ食事介助を試す。
やはり筋緊張を起こしやすいのでシーティング姿勢をリラックス基本。
舌の先の味覚や知覚が感じにくいので、奥舌の感じやすいところにスプーンで少し刺激しながら、とろとろのペースト状のものを入れる。喉にくるとゴッくんと反射で飲みこめた。
一つずつお互い確認しながら提供。
いつもより、安全に早く食べれた!
しかし、美味しく食べれるようには大きな課題だー!
その方ができなくなっている機能がわかれば、できる機能を使う工夫ができる。やはり学びは常に必要だ^_^