介護のハートに火をつける♥️
基本を知ること★
ある時介護スタッフから言われた。
介護の仕事って雲をつかむような仕事なんですよね。なるほどって思った。
だけど介護だけでなくって、
すべてにおいて同じだということ。
今見える目の前の現象しか見えていない。本当の奥底(本質)と向かい合って解決しなければ、また同じ問題が起こる。
例えば、いつも転倒する。
なぜ?傷ができるのか?なぜ転倒するのか?
*ひょっとしたら、歯(義歯)がないから、歯で踏ん張ることができなくって転倒しているのかもしれない。
*したいことを、ダメだと言われるから気持ち的に落ち着かず転けるのかもしれない。
*下剤の使用でお腹が痛くなり動くのかもしれない。
*周りの環境を整えれば、転倒しないのかもしれない。
*介護するものの不注意はないか?
*もしや、もっと足の力をつけることが転倒防止かもしれない。
など、あげればキリがない。
ある時、ご利用者が何度も転倒し上手く言葉にならず。コールも頻回。
介護者からは、危ないといっても理解できない、認知症ではないかと言われた。
私は、脳に異常はないかとご家族にも説明し神経内科にお連れして受診した。
そして、受診結果は、【進行性核上性麻痺】だった。
大脳基底核、脳幹、小脳の神経細胞が減少し、目の動きが悪くなり下が見にくくなり、しゃべりにくくなる病気。だから転倒する。
しかし記憶を司る脳の海馬は問題なく、物事は理解きちんと出来ていた。
理解できないと決め付けていた
のは介護者の勝手の思い込みでとても傷つけていたことを知る。
車で帰る時、向かい合ってお話しすると、涙をたくさん出して、生きていて辛いと言われた。
私はご本人に、この病気は下の方や周りのものが見えづらくなる病気なので、ベッドの周りの環境を整えることと、ご自分でも下を周りをゆっくり見るよう気をつけるようにお伝えした。ケアマネに伝え環境を整えシュミレーションを何度も行った。
そして、介護職には病気の特徴をペーパーにして渡し、病気を理解せずわかっていないという私たちの勝手な思い込みが、ご利用者を傷つけてしまうのだと伝えた。
介護する側もわからないことに大変な思いで仕事をしている。
わかったこと見える化をすることで、こうしたらいいのでは?と前向きに明るくなった。形をつける大切さが身に染みた事例だった。
私たちは、本当のことを知らずに、何人もの方を傷つけているのかもしれません。
それから、ぐんと転倒が減っていったのは言うまでもない。
また、そもそも認知症だからとわからない、理解できないと思って接している方の多いこと。じつはわかってるんですよね。
皆さんの態度一つで傷つけたり、逆にお相手の喜びや生きがいになったりする仕事だということ。
そこが大切★
今ある現象だけを上辺を見て思い込みで対応したり、深く考えずにアプローチ続けても解決しないこと。
このコロナ感染の時期もそうだろう。本当の対応方法をしっかりみんなが知っていて対応すれば、グンと感染者も減るだろう。外にも出れるようになる。
でもそれぞれの感覚、価値観は違っている。
「みんな違ってみんないい」ということをしっかり定着するには、基本.本質を知ることだと思っている。
また、知るだけでは出来る事にはならない。もっと介護にひとつひとつでも形をつけたい。そのために、はじめた知野良和さんとの【介護のハートに火をつける】
前回の様子
介護に携わりいい部分も悪い部分もたくさん見てきて、感じたことを伝えたいと、わたし、普通でいることをやめました(笑)もっと自分の知っている知識を発信したいと思う。
誰かのために自分の人生を使えるのであれば、残りの人生必死に生きてみようと。