自分らしく力強く生きた養護老人ホームの利用者様がが亡くなられました。永眠98歳。
この一年、入院したり、膀胱がんがわかり痛みとの戦いがあったり色々ありました。
Aさんは、カリフォルニア生まれ。フィリピンのヘルパーさんとの英語の会話が楽しみでした。
メルヘンチックな絵を描かれたり、電子辞書で学んだり😊
ヨゼフに来て、牧師さんとの出会いで再びキリスト教信者になられ、洗礼をうけ、とても温和に過ごされました。
娘さんたちは、明るい三姉妹。
家族会で最期のお看取りについて話し合われる大切さをお伝えしたら、すぐ家族会議を開き、最期は自然にヨゼフでとご本人とお話しし、伝えに医務室に来てくださいました。
一時期から血尿が出て、膀胱がんと判明。
入院中、病院に会いに行くと、死んでもヨゼフでお別れ会をしてくださいと手を握り私にしっかり言われ💦
死んで帰るのではなく、生きて帰りましょうと話したのを昨日のことのように思い出します。
娘さんたちは、入院時もパニックになっては施設にこられお話をし。
そんな中、あれだけ痛みがあったのに、症状が治り無事来園。
それからも、スッとカロナールだけで治るという奇跡。
その後も肺炎になったり治ったりしながら、日々弱っていく姿を見て、
担当者会議では昔から馴染みのケアマネージャーが、ご本人らしさを尊重した支援をしましょうと話を進め、それぞれの立場での意見、入浴は訪問入浴を入れることにし、毎回楽しみにされていました。
最近は、呼吸状態が不安定な中、
ベッドの上でコーヒーやチョコレートのみならず、時にはせんべいを食べるという💦
タンがゴロゴロいっても吸引はしませんと一点張り。
酸素も下がってきていたので、時に酸素マスクをしたり外したり。
どうしましょうか?とスタッフ。
ご本人の好きなように支援しましょう。医師もそれがいいと。
ご家族にも話しすると、もし煎餅で窒息してもなくなっても仕方ありませんとの返事。
亡くなる数日前は、ヤシの実のおやつが食べたいと娘さんに言ったそうで、さすが娘さん「ココナツサブレ」じゃなかろうかと買って差し入れ、当たり❣️
死ぬ間際まで、起きたい時は起き、他のご利用者とお食事。
ヘルパーが来ているルポックの服をみて、それいいねと買いたいとピンクの服をお気に入りでした。
何度も何度も生還、ドラマがありました。
昨日娘さんの一人が遠くにいるので帰ってこられ、三人娘がそろい、「お父さん静かに眠って朝亡くなってたというのが理想よね」と本人もウンとうなずき、話して帰った後、本当に早朝になくなりました。
亡くなったら皆んなでお別れ会をしてほしいと頼まれていましたので、沢山の利用者様とご家族とスタッフでお見送りをしました。
葬儀場ではなく、施設でのお見送り。
ご利用者がお御堂がいっぱいになるほど、沢山あつまり、一人一人思い出を語り声をかける姿を見て感動😢
この場所はひとつの社会。
お互い様がある。
先に行っててね、私もいくからね。
いつもありがとう。
そんな言葉が行き交ってました。
新人の19歳の支援員が泣きながらお別れをいい😢
数日前、私が訪室していると来て、手を握り、もう命は短いんですか?と小声で問われ、私がうなずくと、手を握り涙を浮かべしばらく離れずにいた姿が目に焼き付いています。
彼女はとても優しく、素直なスタッフです。
私も全部が終わり医務室に戻り、
看護師たちとボォーっとしてしまい。
【なんとも言えない寂しさ】を感じました。
介護や医療に携わると、
Aさん自身との別れだけでなく、そのご家族との別れも辛いものです。
その人らしさを支える大切なお仕事。そんなところに居れることは、とても幸せだなぁと思いますが、寂しさでどうしようもなくなる時があります。
ご冥福をお祈りいたします。
あの世で、見守っていてね😊
素敵な最期ですね。私もナースで300名の方々を看取りました。こんなに感動的な最期に憧れます。
ふくださん、ありがとうございます!!お看取りされてるのですねひとつひとつの出会いと別れ、一瞬一瞬を大切にしたいですね